「CATV技術者選奨2002」の発表



 ケーブルテレビの第一線で働いている技術者有志の集まりである「CATV技術研究会」では,
業界全体に技術成果をひろめる目的で、「CATV技術者選奨」をスタートさせます。
 第1回となる「CATV技術者選奨2002」には、ケーブルインターネットにおける伝送路
上の問題点にいちはやく取り組み、ケーブルインターネットの安定性、信頼性の基礎となる技術
を現場で創意工夫を重ねて築き上げた、三浦秀治、矢島宜幸、齋藤伸作さんの3人が選ばれました。
選奨の発表と授与式は、ケーブルフェア開催にあわせて、6月13日(木)午後5時から、
東京・池袋サンシャイン・文化会館7階704号室で行われます。
 なお、「CATV技術研究会」は、3年前からインターネット上のメーリングリスト「よいぼれ
(代表世話人土屋卓郎、中嶋正夫)をつうじて、さまざまな技術情報の交換を行っており、
若手からベテランまで、全国のCATV技術者から頼りにされる場となっています。
最近では、ソフトや経営まで幅広い論議が飛び交っています。


「CATV技術者選奨2002」受賞者と選奨事由

お名前
勤務先、役職
選奨事由

三浦秀治
1959.4.2生
神奈川県横浜市在住

イッツ・コミュニケーションズ(株)
ネットワーク事業部HFC推進課課長
本社:神奈川県横浜市青葉区
社長:伊原光孝
流合雑音の対策およびHFC伝送路の性能向上に貢献した。また、研究成果を積極的に公表し、業界全体に大きな影響をあたえた
@同軸ケーブルの呼吸による水走りを追求し、ウオーターブロッキング同軸ケーブルの実用化とオープン化
A冗長系HFCネットワークの構築
B各種障害事例にみる工事技術トレーニングの実施
矢島宜幸
1974.8.28生
長野県上田市在住
(株)上田ケーブルビジョン
ネットワーク・システムグループ係長
本社:長野県上田市
社長:寺島  滋
いちはやく流合雑音の原因究明と対策に着手し、身近な器材を工夫した調査対策技術の開発と画質改善に寄与した。
また、研究成果を誰にでもわかりやすい形で公表し、双方向サービスの実施と伝送路の品質向上について、業界に著しく貢献した
@流合雑音発生原因調査方法の開発
A同軸ケーブル内の反射やインピーダンス不整合が及ぼす通信への影響を解明し、伝送路の性能向上に貢献した
B流合雑音対策の執筆
齋藤伸作
1944.2.10生
群馬県藤岡市在住
(株)ケーブルシステム
さいたま工事事務所長
本社:東京都目黒区
社長:谷野義昭
高度な測定技術と豊かな現場経験をもとに流合雑音の原因究明、調査測定技術を確立した。
また伝送設備の調整と工事方法の普及ならびに後進の育成に貢献した
@流合雑音対策技術、伝送路工事、調整ならびに保守技術の公開と普及活動
Aケーブルテレビ工事研究会資料編纂
B流合雑音の解明の執筆